歯磨き粉の正しい使い方

歯磨き粉の使用

虫歯になって歯医者さんへ通院しなくてもいいように、ピカピカの歯を維持していくのがあなたの希望だとすれば、 歯磨き粉を使わない歯磨きしかしないようだといずれその希望は打ち砕かれることになるかもしれません。 歯ブラシで磨くだけでも多少は虫歯から守ることはできますが、虫歯の原因にもなる歯垢を完璧に除去するまでには至りません。 歯磨き粉を使わないと歯垢を完全に取り除くことは難しく、せめて歯磨き粉を載せた歯ブラシで8~10往復は磨かなければ合格とはいえません。 水だけでは目にみえる食べかすなんかは取り除けるでしょうが、もっと小さくて肉眼ではわからないような細菌はそんなに簡単には撃墜されてくれないのです。 口を水で濯ぐだけのケアも同じようなもので、食後に歯を磨く時間がなければそれでもしないよりかはましですが、 歯磨きに比べると数段劣るので決して同等の効果を持つと勘違いしたり過信しすぎないように気を引き締めましょう。 時間がなければうがいだけで済ましてもよいですが、その後にしっかり埋め合わせをしないと当然虫歯の危険度が高まってしまいます。 少なくとも1日に1回は歯磨き粉を使った歯磨きをするように心がけ、もしもそれが達成できていなければ寝る前に睡眠時間を削ってでも完遂してください。 今日はもう遅いし眠たいから明日の朝にしよう、という甘えた考えではやがて虫歯になって歯科医院へ予約の電話をすることになるかもしれません。 後悔先に立たず、という諺もありますし、転ばぬ先の杖と思って眠かろうがその日のうちにその日の分の歯磨き粉は使ってしまいましょう。

口の濯ぎ方

歯を磨いた後は口の中に歯磨き粉が残留しないようにたっぷりとうがいをして濯ぐ人が後を絶ちませんが、 あまり慎重になりすぎて濯ぎまくるのはいいことではありません。 むしろ歯磨き粉の有効成分を洗い流してしまう原因になりますので、多少すっきりしたくらいのところで濯ぐのをやめるのが正しい方法になります。 歯磨き粉に含まれるフッ素などはその後も口内でいい働きをしてくれますので、うがいのしすぎでそれら大事な成分を失うことはとってももったいないと思うのです。 2~3秒の軽いゆすぎで充分と考え、うがいを極めようとすることはやめましょう。 歯磨き粉の持つ健康な歯のための、虫歯になりにくくする効果を持つ薬品までもを手放すことに他ならないからです。 かと言ってうがいをしなかったりそのまま飲み込むのも素晴らしい考えとはいえず、ある程度のうがいはしたほうがいいのであまり極端な発想はしないようにしてください。 また子供の歯磨きに関してですが、ひとりで歯を磨かせるのは口をすすぐことを覚えてからにしなければ大変なことになります。 口を濯ぐという行為は産まれたばかりの赤ん坊は身につけていないスキルですし、大きくなって歯を磨くことを覚える頃、親に教わって会得するのです。 このスキルの習得を未確認のままひとりで歯磨きをさせると、磨く段階はクリアしていても濯ぐことが上手にできないかもしれず、 うがいもせずに歯磨き完了として洗面所から出てきてしまうかもしれないからです。 それなら子供の口の周りを良く見れば泡が残っていたりして気がつくかもしれませんが、中には口を濯いでそのまま飲み込むお子さんもいます。 そうならないためにも歯磨きと口濯ぎはセットで教育して、両方マスターするまでは付き添ってあげないと危険です。

フッ素入り歯磨き粉

通院先の病院で歯医者さんに歯磨き粉を選んでもらったり指定された場合は考える必要もなくそれを使えばよいのですが、 誰にもアドバイスをもらえないのなら自分で考えて選ばなければなりません。 詳しい誰かに教えてもらいたい、とそのために歯科医院へ行くのもひとつの手ですが、そこまで手間をかけるのも大変ですし自分で調べて選べるのなら そうした方が簡単にことも運ぶのでちょっと頑張ってみようではありませんか。 では歯磨き粉をドラッグストアや薬局へ行って自分で探す場合、どのように選べばあなたにとってバッチリの一品が手に入るのでしょうか。 虫歯になりたくないのならフッ素入りの歯磨き粉の中から選ぶことが第一条件になり、それさえ満たしていれば最悪の選択とはならないので パッケージを見てフッ素という単語があるかどうかを確認するのが第一歩です。 虫歯の予防にはフッ素がとても重要で、丈夫な歯を作りたいのなら必須の成分です。 あとは自分の好みやセンスで選べばよく「このパッケージが気に入った」「値段的にこれなら予算内で買えそうだ」 「この2つのどっちかを選びたいけど迷うな、一度に2つも買うのは贅沢すぎるし右手に近いほうにしよう」と選んでしまってもそんなに問題はないので 適当でも大丈夫でしょう。 気を惹くキャッチコピーが書いてあればそれを選べばよいし、自分のイメージカラーに近いものがあればそれを選ぶ、それでも選択する理由としては充分です。